金利が上がったら、住宅ローンの返済が・・・

42日、日銀は企業約1万社の物価見通し調査で、1年後の物価上昇は約1.5%と発表しました。日銀は昨年4月「2年で物価上昇率を2%」という目標を掲げており、民間企業の見通しはそれを下回る結果でした。

 

民間企業だけでなくエコノミストの見通しも1.0%と日銀の目標を下回っていますが、今後アベノミクスが効果を発揮することになれば、物価は上昇していきます。物価が上昇すれば、それに応じて金利も上昇していきます。

 

現在は、日銀が大量に国債を購入しているので金利の上昇は抑制されており、住宅ローンも低金利が続いています。しかし、物価上昇が顕著になった場合には、住宅ローン金利もいずれは上昇してきます。

 

平成24年11月から平成25年10月の間に住宅ローンを組んだひとの金利タイプは、「変動金利型」および「固定金利期間選択型」が約75%を占めています。一方、「全期間固定金利型」は約25%に留まっており、相変わらず多くの方が将来金利が変動するタイプを選ばれています。

 

住宅ローンの金利が上がったら、どのくらい負担が増えるのか見てみましょう。

 

《借入れ条件》

【借入額】3,000万円

【金利タイプ】変動金利型

【借入期間】35年

【プラン1】0.775%が35年間続く場合

【プラン2】当初0.775%、3年後から32年間2.775%に上昇

【プラン3】当初0.775%、3年後から32年間3.775%に上昇

*返済額の見直しは5年ごとにおこない、見直し後の返済額は見直し前の返済額の1.25倍を上限として試算。

 

プラン1の総返済額は3,426万円です。プラン2(金利2%上昇)の場合は4,544万円(利息1,544万円)、プラン3(金利3%上昇)の場合は5,303万円(利息2,303万円)となります。

 

金利が2%上昇すると1,118万円、金利が3%上昇すると1,877万円も返済額が増えることになります。

 

ちなみに、金利の変動がない全期間固定型(35年、金利1.75%、融資率9割)の場合、総返済額は4,014万円(利息1,014万円)で、金利が1%超上がったら全期間固定型の方が得になります。

 

 

今後金利がいつ上がるのかをズバリ予測するのは不可能ですが、上がった場合に負担を被るのは間違いなく住宅ローンを借りているみなさんですので早目の対策をおすすめします。

 

 

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