住宅ローン、「変動金利型」、「固定金利型」、どっちがトク?

マイホームの契約を結び、住宅ローンの提案を受けたとき悩むのが、「変動金利型」にするか、「固定金利型」にするかです。

 

変動金利型のメリットは、当面の金利が安いこと。金利が0.5%を切るものもあります。
ディメリットは、市場金利が上がれば住宅ローンの金利も上がることです。

 

固定金利型のメリットは、借りたあと市場金利が上がっても住宅ローンの金利が上がらないことです。ディメリットは、変動金利型と比べて金利が高いことです。

 

借入額3,000万円、期間30年の住宅ローンを組んだ場合、
・変動金利型0.5%の場合、住宅ローンの毎月の返済額は、月89,756円
・固定金利型1.1%の場合、住宅ローンの毎月の返済額は、月97,876円

 

月々1万円弱、変動金利型が安いです。

 

もちろん返済期間中、変動金利型の金利が上がらなければ、変動金利型の方がトクですが、どうでしょうか?

金利の変動の仕組みは、景気、金融政策、為替、貿易ほか多くの要素で決定しますので、「〇年〇月に金利が上がる」と言い当てることは誰しも困難でしょう。

 

ただ、わが国の経済は長いデフレ状態が続き、金利も底に張り付いたような低金利が続いていましたので、アベノミクスは景気浮揚のため脱デフレ政策を掲げ、金利も上昇する可能性がありました。しかし、昨年のマイナス金利政策等もあり、固定金利は過去最低水準の1.1%前後を推移しています。

 

つまり、固定金利は最低水準で、変動金利も銀行の儲けがでないレベルまで下がっているといわれているので、今後金利は上昇する可能性がいろんな面で高いということです。

 

繰り返しますが、金利がいつ上がるかを予測することは困難ですが、金利が上がったら負担が増えるのは、住宅ローンを借りている人です。

借入額が少ない方、貯蓄が多い方等、金利が上がってもリスクが少ない方を除けば、固定金利型を選ぶほうが賢い選択だと思います。