1. 投資対象
投資する資産によってリスクとリターンは異なります。資産の分類はさまざまありますが、一般的に「国内債券」「海外債券」「国内株式」「外国株式」に分けられます。(図表4-1)
高いリターンを期待すれば「外国株式」、リスクを抑えたいなら「国内債券」を選択することになります。
各々の資産によりリスクの種類(価格変動、金利、為替、信用)が異なります。
図は一般的な傾向であり必ずしもこの通りにならない場合もあります。
2. 運用方法
投資信託は運用方法により、「インデックス(パッシブ)運用」と「アクティブ運用」に分かれます。
インデックス運用とは、投資対象におけるベンチマーク(指標)と連動する運用成績を目指すものです。ベンチマークとは、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価などをいいます。
専門家(ファンドマネジャー)が運用するので、一見アクティブ運用の方が運用成績が良さようですが、理論上も実際の結果もインデックス運用の方が勝っているケースが多いです。
インデックス運用 | アクティブ運用 | |
運用目標 | 指数に連動する運用成績を目指す | 指数を上回る運用成績を目指す |
投資判断 | 指数銘柄に投資 | 専門家(ファンドマネジャー) |
コスト | 低い | 高い |
3. 手数料
投資信託の手数料には、「販売手数料」、「信託報酬」、「信託財産留保額」があります。
販売手数料は、購入時にかかりますが、「ノーロード」と呼ばれる無料のタイプが増えています。
信託報酬は、すべての商品が対象で、運用時にかかり資産残高から日々差し引かれます。
信託財産留保額は、売却時にかかりますが、かかるのは一部の商品です。
販売手数料 | 信託報酬 | 信託財産留保額 | |
かかる時期 | 購入時 | 運用・管理時(毎日) | 売却時 |
対象商品 | 無料の商品が多い | すべての商品 | 一部の商品 |